店の毎日

小さい商店と猫の記録。

ひとりっ子

 

家でお腹いっぱいで猫が好きな椅子に座ってて、テレビの録画か相棒流しっぱなしで、いちから手ぬぐいだのなんだの細々と持ってるもの整理やったり、

家の台所のフライパンかけてあるところのだけ気に入ってるので、そこをずっうと眺めたり、休みはいいよな。

仕事も生きていかなあかんから

店で毎日やってもやっても難しなあと料理をやって、働くのは生きがいと言ってもいいくらい飽きることなく続けられてて。

でもとりたててなにもせず、

ってこれ何日でも続けられる。

生き生きと働いてるのが仮の姿だと思うくらい、いや仮の姿やなあれ。

結婚してしばらくしたころ、専業主婦だったので毎日がそれはそれは楽しく、一生専業主婦でいいと思ってた。

ただただごはんの献立を考えて1日はあっと言う間に終わっていくけど、新しいひととコミュニケーションとるわけでもなく、親しくなるでもない近所の方々におはようございますとこんばんはの挨拶をして1日が終わり。

幸せど真ん中だった。

夫がわたしに「友人がひとりもいないところで鬱になっている、」と勝手に心配するので、輸入食材店にパートに出ることになって、ま、出たら出たでそれなりにやるので友人知人もできて。

でもお店をやりだしたことと、パート労働はなんにも関係なかったな。

 

じぶんを客観視することにまったく興味がなく相手のこともとりたてて気にならず、これはひとりっ子の特徴だと思う。

もともと何かを選ぶところで育っていないので「好きなケーキを選んで」って言われたとたんに食べるのがめんどくさくなってしまう。

 

でも20歳のときに「人生は選択の連続だ、ひとつひとつの選択の1秒の迷いは一生では膨大、練習すれば迷いは治る」と言われてから、ランチのメニュー選びも直感で1秒みたいな練習を毎日毎回してたら、ほんとに30年経って決断力はちょっとついた気がする。

もともと決断力のある人みたいにわたしのこと思ってるひとに打ち明けたい、

「これ練習の賜物なんす」って。

それでもまだまだ優柔不断だけど。